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2017年3月7日(火曜日)

みんなで翻刻してみた ニコニコ生放送

カテゴリー: - susumuhayashi @ 00時52分54秒

SMART-GS の開発ミーティングで、橋本君から、古地震研究会のニコニコ生放送「みんなで翻刻してみた」の報告。視聴者が1万5千程度あったとのこと。ますます上手く行きつつある。

これは月に一度の生放送になるそうで、橋本君は、4月から千葉県にある国立歴史民俗博物館の助教になるので、月に一度京都に戻って来ることになり大変そう。

「みんなで翻刻」が成功しつつあることを受け、また、そのアーキテクチャを使うと、SMART-GSを比較的容易にWEBサービス化できる目途がついたので、現在やっている科研費基盤Bの研究の中心を、「みんなで翻刻」にシフトさせることにし、SMART-GSの定例ミーティングも名称も変えて、史料画像ベースのWEB上のデジタル・ヒューマニティ―のWEBミーティングにする予定。

もう随分前になるのだが、北大の田中譲先生のすすめで、SMART-GSを中心にした重点領域(科研費)研究に応募してはどうかということになり、現代史の永井さんや情報学研究科の山本さんなどと一緒に申請をしようとしたら、その年から重点領域が「新学術領域」というものに化けてしまい、新しい学術分野を作るという種目になってしまった。これは困ったと思ったが、既存分野のイノベーションでもよいと書かれていたので、正統的人文学が、ITで進化するのだということにして、これに応募した。

実は、この話が最初にあったとき、僕は、こういう大きな額のプロジェクトでやると、SMART-GS プロジェクトが変な方向に向いてしまうと思った。しかし、SMART-GSの成立の際に画像検索で、お世話になった田中先生の御意見であるので困った。それで情報学研究科の山本さんに相談したら「止めた方が良い」といってくれるのではないか、田中先生の信頼があつい山本さんの意見を口実にして断ろう、と思って山本さんに相談に行ったら、予想に反して「是非、やりましょう」という返事で、僕は逃げ場がなくなってしまった。 :-(

それで覚悟を決め、永井さんや山本さん、そして、NIIの相原さんなどにお願いして、申請を2年ほどだったか行った。こういう億単位の申請は、最初から面接にまで進むのは難しいとのことだったが、初年度、次年度とも、面接までに進んだ。その時、僕にはひとつ大きな拘りがあって、「このプロジェクトでできるのは、伝統から離れた新領域ではなくて、伝統的人文学がITで進化したものだ」というスタンスを崩さないことにした。そうでないと、また、役にも立たない、面白いだけで終わる技術をいっぱい作って終わり、という風になると思ったからである。

案の定、そのあたりを面接では聞いてきた。若い審査委員(?)のひとりが、あきらかに助け舟として「新領域を作ると言えばいいんですよ」と大きな声で言っていたが、これは僕の絶対譲れない線だったので、言っている意味は分かったが、従わなかった。

パートナーの八杉は、もし本当に採択されたら、僕の健康が大変なことになるのではと心配していたし、僕自身も、これが採択され、大型資金にまつわる「風習」に完全に従っていたら、本当に人文学者が喜ぶオープンソースのツールを作るという方針で作っていたSMART-GSが死ぬ、とおもっていたので、最後の拘りだけは絶対に譲らなかった。しかし、それもあって(というか、それが最大かも…)、協力してくれた仲間には悪かったのだが、2回とも面接で落ちて、それで3回目はやらないことにした。

その後は、比較的僕一人の意見で自由になる小さい資金をもらって、SMART-GSの開発を続けた。そういう中で、橋本君が大学に帰って来て、デジタル・ヒューマニティをやることになり(最初はドイツ数学教育史の予定だったのだが…。でも、変えてよかった)、新学術領域の申請の際には、全く考えもしなかった「学習ベースの古文書のクラウド翻刻」という技術によって、そのころ将来是非やりたい、そんなものが出来てい欲しいと思っていたことが出来つつあるというこは、実にすばらしい!

おそらく、このまま上手く行くだろう。地震史料、くずし字の江戸期以前の古文書という、現在の条件がなくなったら、どうなるか、という問題はあるのだが(たとえば、田辺元史料では、こういうことは起き得ない。 :-D)、おそらくは、地震史料ではなくても、「くずし字の鎌倉から江戸期の古文書」の殆どでは上手く行くのではと思う。

そのためには、広報が大切なのだが、「みんなで翻刻してみた」の様なものは、それに大きな貢献をするだろう。

最初、放映の話を聞いたときは、古地震研究会の様子など放送しても、何も面白くないのではないかと訝しく思っていたのだが、実際の放送を見せてもらうと、予想と全く違い、ドワンゴがシナリオを作り、NHK第2(Eテレ)の語学講座か何かのように作り上げていた。そういうものを見たい人には、面白くみられるようにできていたのである。

「講座」なので、これも「まなび」のシステムの一つである。橋本君の「学びベースのクラウド・ソーシング」の体系の一つに入るだろう。まだまだ、「学びベースのクラウド・ソーシング」は色々と拡張できそうだ。これからの進展に期待したい。

と他人事のように書いているが、橋本君が京都からいなくなるので、彼が帰って来てないときなど、僕がかわりに時々でも古地震研究会に参加することになった。で、崩し字の勉強をしなくてはならない。大変だ…… ;-)


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