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2014年12月12日(金曜日)

Everdell, W.R.: The First Moderns

カテゴリー: - susumuhayashi @ 02時45分49秒

今年度後期に全学科目として担当している文学部英語Bの教科書,William R. Everdell の The First Moderns の Kandinsky の章がやっと終わった.20ページもないのだが,学生たちが詳しいレジュメだと高い点をつけるといったこともあるだろうが,どうやら,内容に興味があるらしく,詳しく調べて詳細なレジュメを作るので,英語の講義(演習?)なのだか,ゼミだかわからない様になって,なかなか進まない.まさか2回生がここまで調べて来れるとは思わなかったので,そういう方針にしたのだが,嬉しい様な,困ったような…

いずれにせよ,Everdell の英語は,かなり美文調というか,文学的なので,単純に辞書を引いただけでは読めない.そういう意味では,学生たちには,あまり進まなくても良い経験になるのだろう.ひとつ,驚いたのは,idiom が殆ど Google 検索で調べられる点.何年か前に,英書購読を担当したときには,こんなことはなかったような気がする.これは大変な進化だ.

ただ,学生たちが,そういうことが出来ることを知らず,辞書だけに頼ろうとする人がかなりいるようにみえる.これは驚きだし,高校以下の英語教育に疑問を感じる.辞書程度の文例では,一つの言語を理解するのは無理だ.だから,ほんの少し昔まで外国語のテキストを正しく読むことは本当に大変だったのだが,今はWEBを使えば,かなりのことができる.今日あった例では,”…, there wasn’t much in decorative art that could be called representational,…” の that が decorative art のことだと学生が誤解していたというのがあった.(ただし,この人は,その部分が自信がないと,良くわからないと,ハッキリ言っていた.これは半ば分かっているということだ.一番駄目なのは,自分がわかっていないことが,わかっていないということ.自分が,わかっていないということを知っているのは,場合によっては,単にわかっていることより素晴らしい.)

これは, There isn’t much that I can do,… の様に使われる慣用表現の much と that の間に, in the decorative art が入った文章.これもサーチすると,いくらでも例文が出て来る.ただ,授業中は,自分は正しく読めながら,その根拠を示すことができていなかった.言語はやはり「直観」なのだと納得.しかし,実は簡単でサーチすればよかったのである…ただ,単純なサーチだと駄目だが.

言語の教育は,大きな転換点を迎えているはずなのだが,この保守的な国では,それへの対応ができていないのかも知れない…


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