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2010年2月6日(土曜日)

人文学と科学:その2

カテゴリー: - susumuhayashi @ 14時21分15秒

昨日の展示の相談は,情報学の石田さんから頼まれた「文化とコンピューティング」での展示についてのもの.
海外などからの参加者に SMART-GS を見てもらう良い機械だと思って引き受けたが,プログラムが出てきたものを
みると,思っていたものとかなり違ってガッカリ.これなら断った方がよかったかも...

石田さんには,海外から文献・史料を扱うような人がくるかと,聞き,来るということだったので,期待していたのだが,
実際にはそういう人は国内からも殆ど参加がないらしい.「ITと文化の両方をやりました.楽しいですね」
という風なものが中心.どちらかというと「情報技術ありき.その対象が人文社会系」というアプローチ.
僕らのように人文学の専門家で「人文学ありき.ITが便利and/or必用なので使う」という人は殆ど来ないようだ.
こういう参加者は仏教学の宮崎さんも関係している大正新脩大藏經テキストデータベースのプロジェクトの人たちくらいだろう.
#この部分には大いに期待!

同じく石田さんとKRPに頼まれて,KRPバーチャル・ラボの取材を受けたときも,ライターの人が「SMART-GS の社会的
な応用を挙げて欲しい」といわれた.なんだったか良く思い出せないけれど,WEB上の
人文学とは関係ないテキストのサーチとかに使えるとか「こじつけ」のような例を言っていた.
幸いそのライターの人は京大国文・国語学出身の人だったので(僕が文系の人にして欲しいとかなり
強く要望した結果です),「そういうのを聞いてきて欲しいといわれたのでしょうけれど,
お分かりと思いますが,これは本物の人文学のために作っているもので,そういう『応用』は今は考えないようにしています.
純粋に人文学のために作っている,誤解しないで欲しい,とKRPに言っておいてください」と
答えたら,すぐさま意図を理解してくれた.

石田さんは言語グリッドなど社会的に意味のあるプロジェクトをやっている日本のアカデミズムでは珍しい人だと注目して
いたが,「社会科学」のレベルで理解は止まっていて,人文学が何かということまでは理解してくれてはいないのだろう.
分かっているのだろうと思って,つい集会の性格を細かく聞かずに引き受けてしまった.反省.こういう時には抽象的な
単語(たとえば,「文系」「人文学」など)は,誤解のもとなので,もっと具体的にどういう人やグループが来るのか聞くべき
だった.まあ,その時には,まだ出席者は全部は決まってなかったのだろうから,もともと無理だったのかも...

石田さんは「おもしろい集会になってきました」とメールをくれていたが,それは彼の視点からのことで,僕からみれば
「誤解していたようだ.自分とはあまり関係のないという意味で期待はずれの集会」だろう.
石田さんがこういうメールを書いてきてくれたということは,林も同じような興味を持っていると誤解しているらしい.

正直の所,コンピュータを「文系」に絡めて使い,コンピュータを使っていることを前面に出す
という研究には全く興味がない.それが「文系」とか社会に本当に役立っている,それを変えている(たとえば,Google,
WEB,極く最近ならばチェスなど)の時は,ものすごく興味があるが,「何と詩作をコンピュータでやったのですよ」などとい
うだけのは,「あっ.そうですか:-?. さようなら!」という感じだ.

この感覚は多くの人文学者の共有するところだろうが,「理系」の人にはわからないのだろうな・・・


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