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2011年10月14日(金曜日)

「思想」田辺特集号ゲラ

カテゴリー: - susumuhayashi @ 02時00分34秒

岩波「思想」田辺特集号のゲラが来た。僕のは田辺の『数理哲学』と、田辺文庫の話の二つ。

『数理哲学』の方は西谷の議論を使って田辺哲学が数理抜きでは理解できないことを主張。
京大文情報・史料学を立ち上げるときに、アメリカからわざわざ来ていただいたJ.Gougen さん*が、西谷、西谷と言っていて、知らない僕は何なのだろうと思っていたのだが、西谷哲学自身は読んでないものの、田辺全集14巻の西谷の解説を読むと、この人は只者ではないと感じた。下村とは大分違う。やはり哲学にも天才とそうでない人がいるようだ。西谷の田辺評価は、田辺を師として敬いつつも、そういう意味での天才的な才能が田辺には欠けているというように主張しているかに見える。しかし、田辺の場合、恐るべき緊張感と努力で天才ができないようなことを成し遂げているともいえて、西谷もそういう評価なんだったろうと思っている。単に師を敬っているだけではない、自分とは全然違うが、それはそれで凄いといような評価だと読んだ。ただ、西谷もちょっと辟易していたのかも。 ;-)

この『数理哲学』論文では、澤口・中沢の「多様体の哲学」批判をやることにしていたのだが、50枚が60枚になり、70枚になり、で、これはバッサリ切らんとしょうがない、ということになって、全体を眺めたら、やはりその部分だけが浮いていたので、バッサリ削除。ということで、特に中沢新一批判ができなかった。ただ、これはマスコミ学者とアカデミズムの学者を同じ土俵に置いて評価する、今の世の中を見ると、やはり出しておいた方がよいだろうと思うので、田辺特集号のころに、僕のWEBページにでも置いておこう。

で、結論として、澤口昭聿さんは、まあ時代の問題もあったのだろうが、方向が悪すぎる、哲学的才能の欠如というか… と言うのが評価。
中沢新一さんは、兎に角、不勉強、努力不足、というのに尽きる。ちょっと、酷すぎ。もし、フィロソフィア・ヤポニカが学術論文だというのならば、澤口多様体哲学に対しての剽窃の問題がでてくる。まあ、文芸賞を取っているから一般向け文芸作品として考えれば、岩波書店でさえ脚注はあまり書くななどと言うのだから、引用がなくても仕方がないともいえるので、それならば、僕は黙る。しかし、努力不足というのは、ありありと見えて、それなりの才能(うまく「こなす」才能)のある人らしく、ヒラリとかわしているようなところがあるのだが、それゆえにこそ、その対極にいる田辺を理解できなかったらしく、澤口を利用するものだから、全く変な所に着地してしまう。マスコミ学者の悲劇というところか…

まあ、文章は上手だし、センスのよさみたいのなのは見えるので、それほどコテンパンに伸ばしてしまう気はないのだが、しかし、田辺がもしフィロソフィア・ヤポニカを読んだら、どれだけ怒ったことか…

でもないか。田辺が批判しているのは、田辺自身が説明しているところがあるのだが、実は田辺が最も評価している人たち。たとえば、ハイデガーであり、西田。この人たちへの批判は、実は、田辺がこの思想家達を最も評価していたから起きたこと。それに比べてニコライ・ハルトマンへの評価など、最初、種の論理がハルトマンに依拠しているのではと誤解して、ハルトマンの著書への書き込みやら、講義ノートやら調べていたのだが、その過程で、正直の所、本当に背筋が凍った。群馬大の図書館でハルトマンの本への田辺の書き込みを読みながら撮影してて、なにやら、あまりの冷たい態度に、自分も学者だけに、他人に、これだけ冷たくされたらどれだけ落ち込むかな、とゾーッとした次第。そういう次第で、おそらく背筋も凍るほどの無視を中沢多様体哲学論に対して示した可能性が大きい。

まあ、面識もない中沢新一さんには、気の毒だが、学者の力量というのは、ハッキリでるものなので仕方がない。

*)京都に来て南禅寺の知人などを訪問して、本当に嬉しそうで興奮していたが、帰米されて少しして急死された。今でも、呼んで良かったのかな、カンフォーラでシンドソウなときに、もう少し気を使っておけば… などと思うことがある。昭和20年8月6日に,もし,…というのと同じ想い。歴史的真実、歴史的現実は、本当に重い…


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