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2010年10月22日(金曜日)

書き順で解読とは!

カテゴリー: - susumuhayashi @ 22時18分07秒

今日も「田辺元を読む」が順調に進む。みんな非常によく読めるので驚く。特に、江戸期、明治期の手書き文書を自分の研究で読んでいる清水、小林の両君は凄い。書き順も使って読むのだそう。これはドイツ語史料を主に相手にしていた僕には想像もしなかったテクニック。まあ、それに類することがないことはないが、cursive なドイツ語手書きには書き順というほどのものはない。もともと僕の日本語の書き順はでたらめだし… :oops: 勉強せねば。

講義(実態は演習)中に、まさか、後世の人間が、こうして読むとは田辺も思わなかっただろう、という声があがる。これは、日記とか、メモとか読んでいるときに、急に襲われることがある奇妙で面白い感覚のひとつ。もし、自分の書いたものが、同じように読まれたらと思うと、全部焼こうかな、などと思ったりするが、田辺やヒルベルトのように有名にならない限り、その心配は少ない。嫌ならば、有名にならないように努力すればよい。有名になる努力をするのは難しいが、有名にならないようにするのは易しい :-) 古い史料の読みに没頭しているときに襲われる別の感覚としては、一瞬、今の時や自分自身が過去の時や人物と直接結びついたような気分になるというのがある。史料や歴史が好きな人なら、この感覚や、その醍醐味が判るだろうが、そうでない人には単に変な話だろう。


2010年10月20日(水曜日)

S9年講義記録&ツール

カテゴリー: - susumuhayashi @ 16時24分41秒

普通はWEBページに書く講義情報を、「田辺元を読む」に限り、ここに書きます。講義出席者は、このサブカテゴリー「特殊講義2010」に注目してください。アップしたらMLに流します。

1.S9年講義記録:藤田先生所蔵のS9年田辺元特殊講義記録の画像をDAVにアップしました。Scheler, Hartmann の哲学、特に、Sosein v.s. Dasein の問題が、この講義の当初のテーマであったことがわかり、講義メモ解読に役立ちます。田辺が書いたものではないので、メモや手帳(日記)で裏付けが必要ですが、極めて有用な史料ですので、必ずダウンロードしておいてください。1ぺーじずつの jpg 画像のものと、それをまとめた pdf 版があります。SMART-GS に載せるのでなければ、pdf 版が便利でしょう。

2.発表時に便利なツール:マウスカーソルを二つにできる「だぶるまうす」と、デスクトップに絵を描ける「らくがきですくとっぷ」を組み合わせて使うと SMART-GS によるプリゼンに便利です。SMART-GS を操作中に、そのカーソル位置はそのままにして、別のカーソルを「起動」し、それで「らくがきですくとっぷ」を操作して、資料の特定の場所にマウスで任意の線をひけます。たとえば、注目して欲しい場所のまわりを線で囲むなどができます。あるいは、SMART-GS のボタンを示して、操作の方法の説明にも使えます。


2010年10月17日(日曜日)

田辺, Scheler, Teilhabe, participation

カテゴリー: - susumuhayashi @ 15時42分55秒

今週の金曜日2の「田辺元を読む」の整理をしていて、今やっている田辺の思想史と、同じ金の4でやっている情報歴史社会学の話の participation の概念が繋がっていることに気が付く。Teilhabe という言葉が田辺の昭和9年の講義メモの最初にある。英語に直訳すれば participation。情報歴史社会学では、知識資本主義の実現としての Google, Web2.0 などにおけるユーザーのシステムへの「自発的積極的埋め込み」を、Web2.0 の O’Reily の participation という言葉と、Giddens の structuration theory の agency (個)と structure (組織)の関係論で説明しようとしていたのだが、田辺の種の論理に構造が似ているのが気になっていたが、まさにそれが種の論理の発想のものとであった可能性が大きいが、この解説によれば、Scheler の意味での Wissen (Herrschaftswissen, Bildungswissen, Heils- order Erloesungswissen)は、何かに Teilhabe する行為である。この内、Bildungswissen と呼ばれる Wissen の Teilhabeformen は、die Partizipation am Granzen der Welt je nach eieinem metaphysischen Entwurf der einzelnen Person; と規定されたと説明されている。これの典型は、Philosophie とされていて、まさにこれが田辺の哲学の意味であり、また、種と個の関係といえる。一方で、
Herrschaftswissen は Welt の greifbaren Aspekten der Welt への unendlichen Prozess des Wissenfortschritts を通しての Partizipation とされる。残り一個のは、宗教あるいは神秘主義であり Partizipation am Weltgrund である。Herrschaftswissen は無限のプロセスで greifbar な真理に近接する、つまり、Natorp 的な極限知としての科学(特に自然科学)。Scheler 哲学を知らなかったので、これの意味がわからなかったが、これで判ってきた。

そうなると、昭和9年の講義メモの Sosein, Dasein の議論も意図は明瞭となる。昭和4年、「明証の所在」における Cogito ergo, sum を用いての Sosein と Dasein の議論には、数学基礎論、特に公理主義への言及が登場する。Cogito = Sosein と、sum = Dasein は外延的には一致しても、内包的には、「真の個」を持ち得ない前者は後者と異なる、とされる。そして、Sosein を公理主義的存在論の存在に結び付けている。これもピッタリ、全体の枠に嵌る。

とにかく、この Teilhabe を「知の総体に参加、あるいは、所属する(集合の要素のように「入る」のでなく、ベッタリと貼り付くという意味での所属)こと」と理解すれば、まさに participation という言葉で、Web などにおける「積極的自発的搾取」を説明しようとしていた、僕の構想にピッタリはまる。ということで、この系統の考え方に teilhabe しよう。 :-)

田辺は、やはり、実にドイツ的。しかし、この方向で考えれば、西田の「行為的直観」なども、同じ傾向のものとして捉えられるのではないか?まあ、西田哲学は全然理解してないので、生兵法はやめとこう。(^^;)


2010年10月16日(土曜日)

田辺元 in 岩波文庫など

カテゴリー: - susumuhayashi @ 02時38分42秒

藤田さんから、岩波文庫田辺元選1,2を頂く。大変大部の立派なもの。数学の注釈が心配だから見て欲しいとのことだったが、目を通した範囲では、どうやら正確なようだ。

今日の2限目は、初めて田辺史料を SMART-GS も使っての翻刻演習。SMART-GS の説明などが主で、グループに分けて、来週から翻刻の本番… だったのだが、12時過ぎていたのにも関わらず、出席者が読み始めてしまう。それもあれよあれよという間に、「えーっ!」というほど読めた。何という集合知の威力。呆然!(うれしい呆然!)「協働翻刻」の威力は想像以上に凄い。特に、面白かったのは、「もう15分も過ぎてますよ」というまで学生さんたちが翻刻にのめり込んでしまったこと。どうも、複数名でやるとゲーム感覚でやれるらしい。誰かが、自分が読めないところを読む。そうすると、それが呼び水となり、自分は先に進めて、他人が読めないところが読めるようになる。「読めた!」というので、うれしくなる。また、先に進む。その結果で、他の人や自分がさらに進む… という良い正のフィードバックがかかっている。しかし、ある程度予測していた状況を遥かに上回る。凄い効果だ。この調子でうまく行けば、面白いことになりそう。日哲史の中嶋くんが「(翻刻が)やめられなくなる」と言っていたとのこと(八杉から聞く)。それは SMART-GS のお陰というより、協働翻刻のお陰ではあるが、この「田辺プロジェクト」は、哲学者にも、もっと史料を読んで欲しい、そのために、読む作業の敷居をITで低くしたい、という思いが大きい。すくなくとも、中嶋君については、それが機能したといえる!!もし、これが皆に機能するのならば、田辺、西田研究が大変進むだろう。期待したい。

4限目の情報歴史社会学の講義の方も、なかなかうまくいった(ただし、例によって時間が足りなかった)。清水君がでてきて、興味をもってくれたよう。その後、色々と話し込む。このテーマでS社依頼の本を書くかな?しかし、それ以外に引き受けながら書いて無い本が、かなりあるような。(^^;)まずは、I社の本。


2010年10月11日(月曜日)

カメラを持った犬

カテゴリー: - susumuhayashi @ 15時50分47秒

村上さんから、Google 社の自動運転プロジェクトのプレス公開のURLが来る。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1010/10/news002.html
やっぱり DARPA のロボット・トラック競争関係。あまりに安易に予想どおりで逆に驚く :-P
#マスコミがどう反応するかな?二本足歩行とか、そういう「お遊び」(何で二本でないといけないの?)
#は別として、米(軍関係)のロボット技術の方が、日本のそれより遥かに進んでいることを、なぜか日本の
#マスコミは報道しない。日本でもっともガラパゴス化しているのは大マスコミかも?大学も酷いが、まあ、
#マスコミよりはましでしょう。(もちろん、立派な人もいる。松岡さんとか。)

で、色々と夢想して遊ぶ。

Google 次は Boston Dynamics を買収か?!と言うのは冗談。文化として Google は戦争には興味ないはず。

でも DI-Guy あたりは使えるのでは。まあ、ゲーム業界の方が先に行っていたりして。オンラインゲームはやったことがないので真相不明、わからん。でも、ありそう。Google が欲しいとしたら、インタラクションだろうし、それならゲーム業界の方が経験が上だ

しかし、Google 社 BD社買収交渉の裏にストリートビューがあるようですよ(あくまで予測(妄想)です!これ見て株買っても責任は持ちません)。つまり、犬型ロボットが、低視線で、ひょこひょこと、ストリートビューの映像を撮るわけ。Google 嫌いの人が蹴飛ばしても、健気に立ち上がりますしね。 ;-)

もちろん、実際には「ボランティア」募った方が遥かに「経済的」という意味で合理的。amazon FC の picker と同じ。人間は機械より安いのです。現在では。

で、こんなだったりして! :-D :-D :-D (「ニタ、ニタ、ニタ」と読む)


しかし、こうなってくると、ブレード・ランナーの世界というか、空中を常に、気球やらウルトラ・ライトプレーンがノンビリと飛び回り、我々を監視する(してくれる?)世界が、もう直ぐきそうな感じ。衛星は良いが、要するにイリジウムと同じ発想なので高価という意味で民生用には合わない。実際に普及したのはミドルレンジの携帯だったように、太陽電池とかでゆっくりウルトラ軽量飛行機を飛ばし、近距離無線でリレー式にし空飛ぶ network を作るほうがリアルタイム Google XXX には多分現実的。ただ、これでは Google maps とか Google Earth 風に上からの視線となる。正確には斜め上からだが、ストリートビューにまではならないし、「視線が高い。無礼者め!」と手打ちになる可能性もある(弓矢で打たれるとか、霞み網につかまるとか)。ということで、BigDog の出番!(冗談ですって!)。

おそらくストリート目線は、車載カメラやら、ケータイとかの wearable になる。つまり、皆がライフログカメラのように自分の車にカメラをつける(これは事故が起きた場合の裁判対策用とかで、すでにかなりつけている車があるらしいし、趣味としてひろがりつつある?
http://www.matome.info/draview/
それを"ストリートLAN"で飛ばすだけ。何?ストリートLANなどないって?新幹線LANだってあるんだから直ぐにできますって。)。

これは道での話しだが、屋内とかでは、人々がもっている何らかの端末(スマートフォンとかの “wearable computers"。ケータイはハンカチと一緒にポケットい入れますからね。wearable!)とか、室内で人間が光を感じる場所には必ずあるはずの照明器具とか、そういうものがリアルタイム・ルーム・ビューの情報を送ってくればよい。ケータイがポケットに入ってる場合なども、赤外線で「室内に動く哺乳類らしいのがいる」というのがわかるだけでも相当に色々の情報がわかる。視聴率調査の装置とかあるし、TVでも良いわけか。それより設置が推奨された火災報知器のような「情報装置」の設置義務が法律できまったりして。さすがに、これは反発が多そうだな。でも、緊急時にのみ勝手にTVに電源が入るのはもうあるわけだから、ケータイが緊急時にのみ、その所有者の意思と関係なくセンサーに化けるという(田所研の)シナリオを、これに適用すると別にありえない話ではない。

その時に売れる商品。入電以外は一切遮断してくれるプライバシー・ボックス、1万5千円!ただし、ケータイを当社のプライバシー・ボックスに保管中に、地震等の災害により、あなたが家屋等の下敷きになり、レスキュー隊の被災者ケータイ検索に拾われなかったなどの理由で、あなたが死亡するなどの不利益をこうむった場合には、当社は一切責任を負いません。自己責任でお使いください。 :-D

この方向、大きな文化的障害が起きない限り、かならず、何某かは実現されるだろうな。そういう世界には住みたいような住みたくないような….

十分遊んだので原稿でも書こう… おっと、それより晩御飯つくらなくては。買い物買い物。


Lotze などの本続々届く

カテゴリー: - susumuhayashi @ 14時41分10秒

Amazon に注文していた Lotze, 新カント派関係の本が続々とどく。anonymous 本ではなかった。Holzhey という人がキーバーソンか?海外には、こういう新カント派の研究者が少しはいるらしい。Natorp, Rickert が理解のポイントか?


来年度普通講義計画:論理学史&論理入門

カテゴリー: - susumuhayashi @ 14時20分45秒

来年度のというより来年度からの2回生向け普通講義の計画。
前期、後期にわけて、一つは、現在、講義している「アダム・スミス、バベッジを通して Google まで」の話を易しくした「情報歴史社会学入門」。もうひとつが、「論理学・論理学史入門」

項目案
1.アリストテレス論理学(より正確には「伝統論理学」)
2.カント・ヘーゲルの論理学(ドイツ観念論の論理学)
3.新カント派の論理学(Lotzeなど)
4.記号論理学の誕生から数学基礎論
5.明治日本論理学導入史(船山信一の70年代の研究に、小林君や僕の研究結果などを加味)
6.大正・昭和前期の論理学として、京都学派の論理(西田・田辺の論理(学)。
 僕の田辺哲学と『数理哲学』との関係についての論文を含む)
7.1920-30年代の哲学の分断と論理(M.Friedman, A parting of the ways、
 特にカルナップのハイデガー批判)
8.現代の論理学の状況。伝統論理学の衰亡、情報技術・人工知能への関係を重点に。
 ITの科学技術に継承された伝統論理学。

1、4、8 では、極く簡単にだが論理学の具体的内容も講義:
(1)伝統論理学(田辺元「哲学通論」でのアリストテレス論理学の
  説明、つまり存在論まで入れた「論理学」を参考にし、帰謬論にも言及)。
(4)記号論理学(述語論理学、ゲーデルの不完全性定理)、
  特にフレーゲ、ペアノ、ラッセルの体系と現代のものが如何に違うかなど。
(8)論理とプログラミングとの関係。(1)の伝統論理学と、
  オブジェクト指向・ソフトウェア工学・要求工学との関係。要求=目的因。
  主語の論理としての伝統論理学。述語の論理としての記号論理学。
  (4)とプログラミング理論の関係(検証論、カリー・ハワード対応)

時間は5時限目の予定。

この講義はよほど不評でない限り、当分は続ける。
不足しているものとしては、ライプニッツ、パースなど。
しかし、これだけの量を半期でやるのは可能なのだろうか???
5,6,7は、合わせて1.5回程度にまとめる、などの
やり方をしないと無理そう!まあ、入門講義だから、あまり
深く掘り下げられないので、何とかなるだろう。全体は、
すべて関連づけてあるのだから。


2010年10月10日(日曜日)

倉富勇三郎日記出版

カテゴリー: - susumuhayashi @ 02時43分24秒

田辺の初の文庫本に次ぎ、今度は、倉富勇三郎日記の第一巻の出版。金曜日にメール・ボックスに立派なパンフレットが入っていた。さすがに2万円する。国会図書館でプリゼンするために、永井さんに SMART-GS 版の資料をもらって、少し見てみたが、物凄い量の「人と人の話」が書いてある。だから人名索引が重要なのだろう。これを使えば人と人との関係を簡単に調べられる。こういう重要な仕事に SMART-GS が使われているのは凄くうれしい。

「西園寺」(八郎)で画像文書検索。物凄く良い精度に驚嘆!寺沢さんにみせたら、作者なのに驚いていた。「西」が特徴的なせいか?完璧に実用レベル。これを人名のインデックス化作業の補助にしたら凄いだろう。永井さんのプロジェクトでは索引校正に使っているらしい。

○人名をサーチしたら、自動で索引にリンク付けするような機構をつくる(すぐできる。GUI入れて2,3日?違うものを排除する checkbox をつける。表示の表より前までの表の出現にリンク。それ以後は無視、というのがよいか?)
○同じような機能で、フレーズを画像文書検索、ユーザーがOKを出したものは、指定された文字列を翻刻文書の該当位置に置く機能。これも簡単だが、飛ばした部分を表現する方法をテキストに入れる。〈hskip length=…/〉のようなタグか、長さの引数をもつ white space 文字か?それを古事類苑翻刻に使ったら有益か?


Grenze, Lotze,….

カテゴリー: - susumuhayashi @ 02時35分17秒

Holzhey: Natorp und Cohen:: Grenzbegriff, Grenzlogik, Grenzmethode, … Grenze の概念の理解に良いか?

p.224f に、Lotze weist dem kategorischen Urteil das Denkgesetz der Identitaet (sowhol bejahend in der Formel A = A wie verneinend als <
>) zu, ….

Lotze から Hilbert への影響はないか?
Lotze の影響力:http://www.iep.utm.edu/lotze/
http://plato.stanford.edu/entries/hermann-lotze/
# Lotze’s influence was far-reaching and not yet widely admitted or well understood.

Hilbert のギムナジウム時代の哲学・論理学の教科書とか…

Google Books に大量に Lotze の英訳がある。こういうのが直ぐにダウンロードでいるのは、本当に便利。文献を徹底的に調査する人文学者ならば、Google Books が如何に凄いかわかるはず。一般の人や、中途半端な学者にはわからないだろうな…(それと主に日本語で知らべる人もそうだろう)。Amazon で Lotze の英語版の新品がかなりあった。安い! 例の “anonymous 版” の類か?


2010年10月5日(火曜日)

田辺哲学 in 岩波文庫

カテゴリー: - susumuhayashi @ 12時59分36秒

今月(10月)の15日位に、岩波文庫から田辺の「種の論理」と「懺悔道」がでるそうだ。早速、予約した。田辺の著作(翻訳除く)の始めての文庫化。編集は藤田さん。確か、全4巻とか聞いた。藤田さんも驚くほど岩波が乗り気で最初期待していたより多く出せたらしい。僕のゲーデルの論文の時もそうだったが、岩波文庫編集部の「太っ腹」には敬服。まあ、Google Books に入ればよいのだが、田辺のようなわけのわからん複雑なものを紙に書き込みなしで理解するのは現在の段階ではおそらく不可能だし、全集の古本は物凄く高いから若い人には無理。僕が買ったときは全巻15巻で10万円くらい。書き込みたいから自費で買った。しかし、こういう古書に滅多やたらに書き込みをする人は少ないのだろうな…でも、それ位しないと理解は無理。やがては、そういうのを机の表面の「ディスプレー」(e-paper) などで SMART-GS の子孫を使ってできるようになると良いのだが。そしたらお金の無い人でも特に学生でも僕の現在の環境を凌ぐ研究手段手に入れることができるようになる。

3巻には「数理の歴史主義展開」も入るそう。藤田さんも、これを田辺の言葉通り田辺哲学の「総決算」と見ているらしい(総決算の意味は色々ありえる。その後も哲学をやっていたわけだし。ただ、理論的・論理的には、とすれば大体間違いないと思う)。しかし、実に絶妙のタイミングで『「数理哲学」としての種の論理』を出版してもらえたものだ。ありがたい。藤田さんに感謝。
日本哲学史研究」(京大文日本哲学史専修紀要)http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/nittetsu/publication/kiyou.html

この論文、学生諸君には大体配りましたが、藤田さんとの約束で、少し時間を置いてからWEBで公開します。11月か12月かな?それまでは「日本哲学史研究」(京大文日本哲学史専修紀要)で読んでください。読みたい学生さん・研究者の方が、もしこれを見ていたら送ります。林まで連絡を。数理哲学系・分析哲学系の研究者が田辺について論文を書けるようになる田辺理解の枠組みを導入していますので、そちらの若い人は是非!


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