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2017年2月25日(土曜日)

みんなで翻刻

カテゴリー: - susumuhayashi @ 18時10分42秒

またまた久しぶりに、ブログを書いている。

今日と明日は入試監督で、そのストレスが書かせている面がある。 ;-)
#続きを書いているのは、もう試験が終わった26日の深夜

それで思い出すのが、確か3年前の入試監督の日のこと。文学部では、色々な研究所の人たちが、入試監督の手助けをしてくださるのだが、この年は、それが宇治の防災研だった。

その助っ人の一人が、防災研地震予知研究センターの加納さんで、彼が「SMART-GSを作っている方ですよね」と切り出したのには驚いた。

なんでも江戸期以前の古文書から、地震の情報を引き出すという研究分野があるという話で、それにSMART-GSを使えないかということだった。

東北の震災から間もないころであったし、何より歴史学が人命を救うかもしれないというのが良い。
#実は歴史学は国境線を決定したり、戦争責任を決定したり、凄くプラクティカルな学問。

あの悲惨な津波の半年ほど前だったか、確かアメリカ(もしかしたらカナダ?)のドキュメンタリで、北米の北西部を高さ10メートル超えの大津波が襲った跡が、上流の河岸の地層の発掘で判明し、今は、学校などでも避難訓練をしているというのを見た。

東北の津波の映像を見ながら、この番組を思い出し、もしかして、日本でも、あの番組で紹介されていたのと同じことができたのではないかと思っていたら、貞観地震というのが記録されていて、それと殆ど同じ地域が被害にあったことが段々と報道されるようになり、「ああ、またか、この国は…」と暗澹たる思いをした。

そういうなかで、こういう話があり、大変興味を持ち協力を約束した。もしかしたら、歴史が人命を救うかもしれないのである。素晴らしいことだ。

その後、京大古地震研究会を主宰している理学研究科の中西さんが、研究室に尋ねて来てくれて、地震学には現代地震学、古地震学という分類があること、地質学を使う考古学的古地震学は、情報が得られるタイムスパンが何百万年になる一方で精度が100年単位くらいになる。一方でスパンが1000年単位に減るものの古文書による古地震学は精度が数時間になり、現代地震は精度が秒単位だがスパンが100年単位となる、というような話や、南海地震があると土佐の地盤が一端下がるため高潮が増える、それが数十年かけて戻るということも、高潮被害についての古文書記録を見ていくとわかる。だから、「地震」というキーワードがある文書だけ読めているだけでは足りないというような、非常に興味深い話を教えてもらえた。

その話は、まさに、我々情報屋がビッグデータやIoTの様な世界でのヘテロな情報の質と量のトレードオフにもっている感覚に似ていた。そういうのをどう上手く組みあわせて有用な情報を引き出すか。それが問題なのである。

これは、まさに情報技術を適用するにうってつけの分野だと思い、非常に強い関心を持ち、まだ、学位論文のテーマを決めかねていた院生の橋本君に、こんな重要な分野がある、将来的にきっと重要なものとなる、などと話した。

橋本君は、僕が彼を京大古地震研究会に送り込んだようなことを言うが、これは間違いで、そんなことをした覚えはない。単に、重要な分野の存在を伝えただけで、後は、橋本君の自由意志で進んだこと。

いずれにせよ、橋本君は、以後、京大古地震研究会に参加するようになり、今や、その主要メンバーの一人。

そして、その後の橋本君の様々な頑張りが実を結び、加納さんと僕の「入試監督での邂逅」は、「みんなで翻刻」という大きな成果を生みつつある。

この成果は、1月にプレス・リリースされたのだが、何故か、入試一日目の土曜日の京都新聞夕刊1面に掲載されていて(これが電子版)、それで入試監督と重なり、思い出して、このブログを書いている。

現在まで、くずし字古文書の crowd-sourced transcription、つまり、みんなでやる翻刻は、成功したものがない。現代の印刷物でも、青空文庫ぐらいだろう。

まだ、公開して間もないので、まだまだ予断を許さないが、みんなで翻刻は、その最初の成功例になりそうだ。

今の所の成功のポイントは、橋本君の発案の「学習ベース」のクラウド翻刻にしたこと。つまり、くずし字解読のスキル上達ができる「みんなと交流できるまなびの場」であることが、成功しつつある理由だろう。

これは、橋本君が研究協力者、加納さんが分担者で、僕が代表の科研費基盤B「古文書のWEBを目指して」での成果だが、僕は代表として、お金の管理をして、後は、時々、橋本君に指導教員としてコメントする程度で(「みんなで翻刻」は橋本君の学位論文で大きな部分を占める)、橋本君、加納さん、中西さんの研究成果。

名前の発案者は中西さんだそうだが、設計やコーディング、改造は、橋本君ひとりでやっているが、これは京大古地震研究会なしでは考えられないものなので、古地震研究会を始めた中西さんや、加納さんの貢献は大きい。とくに、加納さんは自身が、WEBベースの古地震研究サイトを作っていて、みんなで翻刻も、そちらのサイトでのサービスらしい。

ただし、京大古地震研究会のサイトは、僕が代表の東大地震研の共同利用のプロジェクトの成果です。とはいっても、これもプロジェクトメンバーの加納さんの活躍がすべて。僕は資金集め以外は威張れない。(^^;)


2016年5月25日(水曜日)

SMART-GS 0.10.1 リリース

カテゴリー: - susumuhayashi @ 02時31分02秒

SMART-GS 0.10.1 をリリース。
0.10.0 をリリースしたばかりだが、直ぐに、現代史の都留さんからバグレポートがあり、ケアレスミスのバグで作成した文書をsaveできないと判明。
直ぐに修正したが、ついでに別のバグがみつかり、それを担当の久木田さんに fix してもらうなどしていたら、結構遅くなってしまった。

しかし、これでかなり安定したかもしれない。β版だということにしてあるがβではないかも…

また、研究員の Thompson 君が、英語の video tutorial の凄く良いのを作ってくれていて、
これで海外での使い始めの「壁」が一挙に低くなるはず。今回の科研費研究の
ターゲットは江戸期以前の古文書が主なのだが、
結構、これが海外での需要が多いので、こういうものを作っている。

今日のミーティングでは、Thompson 君の video tutorial が非常に良いので、
これを日本語化しようということになった。ナレーションの上手な人を
学生課を通してバイトで募集するか?

また、ネット上共同翻刻も、橋本君のアイデアで出来そうな目途がたち、
遅れている科研費研究に光が指す!


2016年4月5日(火曜日)

SMART-GS およそ2年ぶりのリリース

カテゴリー: - susumuhayashi @ 03時19分07秒

本日、定例のSMART-GSミーティング。2年ぶり以上たってのリリースの最終の相談。
ビデオ・マニュアルを作ろうかと思ったら、かなり、LineSegEditor にバグがある。(^^;)

取りあえず、完成は諦めて、β版で公開することに決定。
実質は十分使えるので、これで良いだろう。

永崎さんが、LineSegEditor のマニュアルを作って下さっていることを
橋本君から報告。

実にありがたい。ということで、SMART-GS開発グループに入って頂くように
お願いすることにした。

永崎さん、橋本君から連絡があります。どうか、よろしく、お願いします。m(_ _)m


2016年2月27日(土曜日)

Regionの Redo/Undo 完成!!

カテゴリー: - susumuhayashi @ 22時35分35秒

1週間程度で完成する予定だったSMART-GSの region の redo/undo 機能が漸く完成。実際には半年以上かかった。
理由は、SMART-GSのリンク機構が、HTMLと全く違うため。正確に言えば、redo/undo だけならば簡単にできるのだが
(実際、これの大雑把なところは1週間かかってないはず)、リンク切れの状態を表示したり、どこまで
undo/redo できるようにするのかという妥当なスペックの考案、そして、save/restore の仕組みが難しかった。

できあがったものは、結局、非常にシンプルなものだったのだが、そういうシンプルなモデルをなかなか見い
だせなかったために時間がかかってしまった。

昨秋の兄の急逝、歯性上顎洞炎、そして、これ、が咽喉に刺さった魚の小骨の様になって、色々な仕事が遅れに遅れたのだが、
兄の死の余波もようやく落ち着き、歯性上顎洞炎の方は北山吉川デンタルクリニックという、アメリカ流の治療をしてくれる
良いお医者さんのお蔭で劇的に良くなっていたが、これが出来て、咽喉にひっかかっていた最後の小骨が取れたような気持。

仕事がなかなか進まなかった理由のひとつは、また、一つ新しいプロジェクトを始めてしまったことも大きいのだが、
#これはプライバシーの関係で、まだ、何か書けない。もし、本当に進んだら、物凄く面白いのだけれど。
やはり、プログラミングでかなり時間を取られてしまったことは否めない。なにせ、一回のコミットで、
クラスが20個くらいかわるというのがザラだったので。(要するに「正しい方式」をなかなか編み出せなくて、
書いては消し、書いては消ししていたわけ。)

で、その間に、岩波文庫「不完全性定理」の、かなり大幅な修正を施した12刷も出たが、これをWEBページに
記録することもできていない。最も、これは長くなるので、そんなに簡単には記録することはできないのだけれど……

とりあえず、今は、年度末に向けて、京都学派アーカイブの新版の完成と、3月6日からの経済産業研究所の
人工知能の社会影響研究プロジェクトの調査旅行の準備に注力せねば…


2014年7月11日(金曜日)

DH 2014 ポスターセッション

カテゴリー: - susumuhayashi @ 02時42分23秒

現在、スイスのローザンヌでDH2014が開催中。これに、SMART-GS開発チームから、院生の橋本君と名古屋大の久木田さんがポスターセッション発表に行っている。目的は、SMART-GSの海外初のデモだが、橋本君から状況報告。1時間で30名も見に来てくれたとのこと。二人だけで、こんなに集中的に来れられるとさぞかし大変だったろう。まずは、よかった!今頃、橋本君と久木田さんは祝杯をあげていそうだな。 :-D

これに向けて、発表者の橋本君は当然として、院生のThompson君とそのお友達や、学部生の秋元君、伊藤君、沼田君に色々とバイトで仕事をお願いし、僕自身も LineSeg Editor のコーディングや(これで、またまた、sourceforge.jp 活動ランク14位になった!)、英語マニュアルの作成などで、研究室は大忙しだった。名古屋大の久木田さんもバージョン管理システムHCPの英語マニュアルの作成で大変だっただろう。

で、みんなの努力が報われたようで、まずは、目出度し! :-)

SMART-GS は、この1年で、見違えるほど進歩しているが開発が忙しく、リリースに時間を割いている暇がないので、もう1年ほどリリースをやってない。できれば、TEI対応が終わってから、次のリリースをしたいところだが、この分だと、夏休み後あたりに、TEI非対応版のリリースをやった方がよいかな?すくなくとも現在の LineSeg Editor が入った版を、できるだけ早くリリースした方がよさそう…


2014年6月1日(日曜日)

sg: タグは維持!!

カテゴリー: - susumuhayashi @ 02時14分58秒

永崎さんの suggestion を詳細に検討した結果、いずれも使えないことが判明。
属性云々は、属性値が自由だという意味だったが、属性がないタグがあり、
任意の要素がリソース化可能としてるため(意味があるかどうかは別。
設計の一貫性の問題)、属性値なしと定義されたタグの要素がリソース化でき
なくなるので、これは駄目。

また、sourceDoc と zone, line を使う行表現は、これから導入する予定の
画像の line segments を集めて、一つの line にするという新しいアーキテクチャ
をカバーできない。これは SMART-GSでは画像行と翻刻行が対応できるという
前提を置いているため。(理由は翻刻作業時、特に協働翻刻作業時の作業点の
分かり易さと、現在の WordSpotting方式による画像サーチの特性、の二つ。)

sg:…タグをTEIモジュールと関係がない特殊な透過性のタグとして、
SMART-GSでは扱い、これを XMLなどのエクスポートする際には、コメント
にする。つまり、
<sg :r uri=”…” resourcedby=”….” time=”….">…

は、

<!−− sg :r uri=”…” resourcedby=”….” time=”…."――>…

と変換する。


2013年8月6日(火曜日)

Telugu文字の解読ワークショップ

カテゴリー: - susumuhayashi @ 10時32分45秒

定例ミーティングで久木田さんよりTelugu文字の解読ワークショップの報告。
志田さんたちが作成したSMART-GS資料は、
行対応、検索まですべて可能となっており、見事なので驚く。
Telugu語はアルファベット表記。志田さんの学生さんが頑張ったの
だとか。

非常に短期間に機能を学習し使いこなし、我々が気が付かなかった
色々な提言までもらえた。

若い人文学者にとってSMART-GSは難なく使いこなせるレベルにまで来ている。

問題は行きりだしの面倒さ。今改造しているSMART-GSの行エディタが完成すれば
かなり事情が変わるものの面倒は面倒。

翻刻・内容理解に比較すれば非常に小さいものの、ある程度、内容や言語の
理解が関係するので、完全な自動化は難しいだろう。
#各資料ごとに自動化は可能かも。

ここがビジネスが入ってくるチャンスではないかと
思う。何かお金が動くようにしないと、一定以上の
普及はしないというのがITの歴史的法則。

技術革新の余地が大きく、しかし、完全な自動化は難しく
経験も生きる。AMTにもぴったりの作業。
うまくビジネスモデルを
作れば人文学まわりの企業にとっては、
良いビジネスになるはずだ。


2013年7月7日(日曜日)

若い研究者にとってのSMART−GSの可能性

カテゴリー: - susumuhayashi @ 13時18分34秒

インド古典の志田さんが、久木田さんの助けを借りて、SMART−GSを利用したインド古典Telugu文字の解読ワークショップを開くとのこと。また、伊藤和行さんがガリレオ史料をSMART−GSで解析することになり、幸にもラテン語が理解できる院生の秋田君がいたので、彼に前処理作業を依頼(こういう時、多言語ができる人は強い)。この伊藤さんの研究は、内容が面白そう。SMART−GSがそういう研究に貢献できると大変うれしいのだが。事前の打ち合わせからすると、相当に使えそうだが、こういうのはやってみないと分からないので、keep crossing fingers で待つ。

木曜日の技術演習で、学生さんたちが、内海日記は読むのが難しいといいながらも、SMART−GSでドンドン翻刻を進めていたのとか、この二つとか、昨週は、なにかと、SMART−GSの仕事が多かった。で、考えたこと。

伊藤さんと話していて、もう僕らより上の世代の人でないと、一次資料を読んで歴史をやるという人がいないとのこと(ただし、科学史でのこと。現代史では一次資料読みが、すくなくとも、京大文では標準)。その理由として、若い人は論文の数を出さないと認めてもらえない時代になり、一次資料読みなどという手間がかかることをやっていられなくなったのが一番大きそうだという話になった。実際、年配の研究者は、もう地位が安定していて、そういう人たちが(僕もその一員)、十分な時間と、蓄積した読みの技術、を使って一次資料を読んでいるのに対して、若い人たちが対抗するのは、現在の状況では無理なので若い人たちに、一次資料を読めというのは、酷だという話になった。
#推薦状を書く立場からすると、学振の研究員とか、論文の数があればとおる、という感じ。
#僕は内容が駄目だと思ったら、推薦状でも誉めないが、他の分野の研究員などみると、
#内容など酷くても、論文数だけで通っているらしいと思われるケースがある。

で、学部生、しかも、主に低学年の人たちが、マニュアルもろくに見ないで、ちゃんと、SMART−GSを使いこなして内海日記を翻刻しているのを見ると、もしかして、SMART−GSが、この現状を打破する一助になるのでは、と考えた。やはり、ITを、年配の人が使いこなすのは難しい。だから、その点で、SMART−GSが楽に使えるという強みが若い人たちにある。また、ITが人文学の力になることを、認識できれば、さまざまな工夫を自分でてきるようになる。

そうすると、SMART−GSによる一次資料研究は、従来の手法に比べて

1.一次史料を読むことに置いて、若い人の方が年配世代に対して優位にたてる。
2.従来必用だった時間と手間を大幅に低減可能で、これからキャリアを築かないといけない若い研究者にも一次資料研究がaffordableになる。
3.しかも、一旦、「鉱脈」が見つかると、関連史料を見つけやすいので、論文をドンドンかける。

という長所を持っており、若い世代にとって有利な武器になると思われる。

で、これが本当ならば、一次資料研究の復活に貢献できるかも。そうなってくれると良いのだが。

一次資料のレベルから、歴史が書き換わるときの、書き換わり具合は、凄いものがある。逆に言えば、一次資料にまで手を付けないと、同じ様なところをグルグル回りばかりする可能性が非常に高くなる。そればかりか進むことによって、かえって悪くなっているケースが多々見られる。一次資料は自然科学の実験・観測のようなもの。天から、真実が降ってくる。
天から降ってきた真実ほど、力強いものはない。


2013年7月5日(金曜日)

内海日記の画像サーチ

カテゴリー: - susumuhayashi @ 02時21分36秒

金曜日2の演習で学部生(主に2回生?)の諸君に内海日記を翻刻してもらっているが、後ろから見ていると画像サーチを自然に使っている。

で、一つの例では画像サーチで「本」という字が読めた(はず)。この「本」という字、大の下に十が書いてあるようにしか見えないのだが、サーチしてみると、宮本章という人名と思われるフレーズの「本」の部分が見つかった。内海日記は、SMART−GSで研究するには、大変良いテキストのようだ。学生たちは、初めての翻刻のはずだがバリバリ翻刻を進めている。すばらしい!!


2013年3月23日(土曜日)

SMART-GS 0.9.1 リリース、すぐに0.9.2 も!

カテゴリー: - susumuhayashi @ 12時46分31秒

SMART-GS 0.9.1 をリリース。バグが大幅に取れたし、
Spread ごとの行方向概念で、画像文書とテキストの
対応具合が改善されたなど。

で、リリースした直後、一か所、長年不満に思っていた
マークアップの中にマークアップを描くときのUIの簡単
な改善方法を思いつく。で、久木田さんが改造してくれたら、
「今までのは何だったんだー?!!」と叫びたくなるほど
拍子抜けに快適になった。なんだろ、こりゃ?
#八杉の知人の数学者の方に、こんなのやってますとデモをしてみせたときに、
#いつもどおりの不具合で、みっともないな… と思っていたら、翌日、
#突然、トイレの中で解決策を思いつく。トイレの中というのが、
#ありふれていますね。 :-D で、今日になって、この問題を反芻していたら、
#なぜか、あまり関係ないはずの、
#画像マークアップのundoの正しい方式も思いつく。
#これも長年懸案だったが、あまり強い要望がないのと、正しいデザインを思いつけ
#なくて放置しておいた。技術的には、単にundoなので、やろうとさえ思えば、すぐに
#できるのだが、普通のやり方になぜか強い違和感があったので、わざと実現を
#先延ばしにしていたもの。やはり、使用経験の蓄積の問題か?

実用的なソフトを作っていると、こういうことが度々ある。
しかし、今回のは、その簡単さと、効果の大きさからして、
異例に大きい。

PXのような実験室レベルのソフト開発では、こういうことは、
滅多にない。どうして、実用ソフトだと、こういうコロンブスの
卵というか、アホみたいな見落とし、というのが良く起きるのだろうか?
これが前から不思議でならない。きっと何か理屈があるに違いない。

本質的には、僕が形式技法の限界と考えるものと同じだなこれは…
だけど、それだけでは、うまく説明できていない!!
考えねば。

とにかく、これで随分使いやすくなった。で、すぐに、0.9.2 として
リリース予定。


2012年12月3日(月曜日)

経済学史学会ヤングスカラーセミナー

カテゴリー: - susumuhayashi @ 03時22分58秒

土曜日に経済学史大学のヤングスカラーセミナーでSMART-GSの講義と講習会。

講義の方は最初が僕のこのPPTを使っての説明。
後半は久木田さんのHCP関連の説明。久木田さんの説明は、
いつもながら的確で分かり易い。
特にバージョン管理方式の説明の図が秀逸。
久木田さんのスライドは、近いうちにリンクします。

講習会の方は、この資料をもとに説明するも、
予定時間を大幅にオーバー。最初は講習会風だったが、
途中からは時間がなくてほとんどデモの状態。
いつに間にか、こんなに機能が増えていて、説明が大変とは。 :lol:

こういうのを嬉しい誤算という。で、もう一つの嬉しい誤算(?)が、
ヤングスカラーセミナーというだけあって、若い人が多く、
講義もそうだが、懇親会で大変楽しかったこと。 :lol:

ひとつ面白かったのが、Nathan Rosenberg
その論文
の話をしても、誰もご存知ない!これはおかしいと思いつつ、
家に帰ってWikipeidiaのRosenbergの記事など見て、誤解に気付く。

Rosenberg の著作集など色々ともっているが詳しく読んだのは、
Babbagge, Mill, Marx の分業論の関係のみ。実は、その僕が詳しく読んだ論文が、
Rosenberg としては異例な作品のはず。

誤解していたが、彼は経済学史家ではなくて、経済史家であった!

この誤認が原因で、経済学史学会の人ならば、皆さん Rosenberg をご存知だろうと誤解していた。
しかし、Rosenberg の作品を読めば、実は、その研究の主要部部分は第2時産業革命のころの、
アメリカからドイツへの視線など、産業界の話が主で経済学史が視線に入っていないことがわかる。

Babbage についての論文も、そう思って読めば、Babbage の分業論の、他の分業論
との比較の議論があるので、一見、経済学史に見えるのだが、まだ、この当時は、経済学という
ものが確立されていたのだから(economics という言葉は Jevons からだとYSSの懇親会で
教えてもらった。面白い!)、Babbageは経済学者ではなくて実践家とみなすべき。
うまり、Babbageの本は、経済学書ではなくて、たとえば、大野耐一が、自身の
トヨタ生産方式について語っているようなものであって、だから、Rosenberg の
Babbage, Mill などの比較は、いってみれば、大野と Goldratt を比較しているようなもの。
ということは経済史なのだ!

Rosenberg の論文は、思想史的な観点からみれば、かなり分析の仕方やエビデンスの
つけかたが甘い。しかし、これも経済史だと理解すればわかる。
つまり、Adam Smith, Babbage, Mill などの分業論の内容の比較が中心で、彼らが
どう考えた、どう書いたかの検討が、あまり行われていないわけだ。でも、
それが少し入るので、僕は、そちらを見て経済学史と誤解してしまったのだろう。

だから、僕が講義で時間をかけて説明し、学生も面白がる、
de Prony の知的分業による階差計算プロジェクトの機械化が
Babbage の Difference engine であるという、
Babbage が力を入れて書いている部分も、
分業論の比較検討にくられべると、随分とあっさり
終ってしまっているわけだ。その部分は経済史には
ならないのだから。

そのために Rosenberg の論文は、情報史的な議論も経済学史的な議論も希薄となり、
Babbage, Adam Smith, J.S.Mill における分業論の内容の比較という、経済史としても
許容できる話が中心になっているのだろう。

そして、そのために情報史家からも経済学史家からも、
その重要性が見落とされてしまっているのでは
ないだろうか。

そうなると、 Rosenberg のテーマのもとで、
Adam Smith, De Prony, C. Babbage, そして、多分 Jevons の、
関連性を思想史や経済学史として研究する、ということが
考えられる。これは面白そう!!!


2012年11月12日(月曜日)

京都学派アーカイブ正式公開

カテゴリー: - susumuhayashi @ 02時03分46秒

京都学派アーカイブを漸く正式公開。予定より2年近くも遅れた。
しかし、そのお陰で当初計画に比して、かなり充実した内容
にすることができた… が、疲れたー _| ̄|○

しかし、これも世のため他人のため。頑張ります!!


2012年9月16日(日曜日)

JADH2012

カテゴリー: - susumuhayashi @ 21時59分24秒

東大の永崎さんにすすめられてSMART-GSについて講演したJADH2012からの帰りの新幹線の中。

技術志向の講演・デモなどが多そうで、これでは興味をもってくれる人が少なくて、デモの手伝いをお願いした、久木田さん、大浦さんも手持無沙汰になってしまうかと懸念したのだが、実際にはデモが非常に好評でお二人とも大忙しの状況だった。お蔭で僕は、長尾先生に教えて頂いて、前から気になっていた東大の「思想」の電子化のグループのポスターセッションを見て議論をすることができた。しかし、予想に反して実によい手ごたえ。よかったよかった。 :-D

お蔭で「ゲーデルと数学の近代」の筆もすすむ。このところ、すごく文章の組み立てがカシャカシャと組み合わさり始めてよい感じ。千葉さんご安心を。 :-)


2012年8月30日(木曜日)

情報の宝庫 二つの田辺文庫

カテゴリー: - susumuhayashi @ 15時46分19秒

2012年1月号「思想」の田辺史料紹介記事。公開を許可いただいた岩波書店に感謝します。


2012年8月17日(金曜日)

漸く通常モード?

カテゴリー: - susumuhayashi @ 01時51分18秒

約25日ぶりにSMART-GSのコミット。2回の引っ越しやら病院がよいで時間を取られて思うように進まなかったが、この数日でかなり前進!

原稿と内海日記の件、京都学派アーカブなど予定山積!!!!!

今日考えたこと:人間より遥かに高速の思考しコミュニケイトする生物がいたとする。もし、マイクロ秒が人間の1年に対応するが、
思考レベルは人間と同じとしたら、その生物の社会の思想は人間にはランダムに見えるのではないか?少なくとも人間はコミュニケーション
を観察できないので。

価値と実質の相違も、そういう時間の差異ではないか?

田辺のヒルベルト公理論への歴史主義的評価。歴史主義とは知識社会学的ということ。社会こそが歴史のメディア。

これはライプニッツ新理論の神の必要真理が人間には偶然とうつるというのと同じ思想。

これらの思想は完全に外延的。

これはドゥルーズ・スピノザに自由を見る観点、カオスの観点と同傾向の思想。

それに抗したのが、前期、ハイデガー。(後期は?)


2012年5月3日(木曜日)

COLLABORATIVE MANUSCRIPT TRANSCRIPTION

カテゴリー: - susumuhayashi @ 13時57分56秒

良く似たことをやっている人のサイト:
http://manuscripttranscription.blogspot.jp/search?updated-min=2012-01-01T00:00:00-06:00&updated-max=2013-01-01T00:00:00-06:00&max-results=8

テンプレートに使えないか?

同様のプロジェクトの調査結果もあった!:
http://manuscripttranscription.blogspot.jp/2012/04/crowdsourced-transcription-tool-list.html

JAHD2012のアブストラクトで collaborative transcription と書いて、英語としての妥当性を
調べるためにサーチしたらヒット。


2012年4月21日(土曜日)

SMART-GS: 2011年度下半期トップ20!

カテゴリー: - susumuhayashi @ 22時38分13秒

研究員の大浦さんから、SMART-GS project が sourceforge.jp の2011年下半期の
活動活発度20位に入っていたとの知らせ:
http://sourceforge.jp/magazine/12/02/02/025207
確かに良く働きました。 :-)

でも今年の上半期は落ちているだろうな。
最近は思想史ばかりやっていたから。


2012年4月14日(土曜日)

内海忠司日記研究 SMART -GS ツールを応用したテキストデータ化と分析

カテゴリー: - susumuhayashi @ 12時03分09秒

近畿大学の近藤正己先生の科研費研究「内海忠司日記研究 SMART-GS ツールを応用したテキストデータ化と分析」が内定(基盤研究C、課題番号 24520784)!! :-)

関連情報:内海忠司日記1928-1939: 帝国日本の官僚と植民地台湾総力戦と台湾―日本植民地崩壊の研究

またひとつ応用が始まります。今度は、どんな使い方をされるのか、またまた楽しみです。
それぞれの史料ごとに、また、研究者ごとにSMART-GSの使い方がちがうので、ユーザが増えると
急に経験が広がりますし、なんといっても史料研究ベースの歴史学の現場で今すぐ使うために作っているので、
本物の歴史家に使ってもらえるのは本当に嬉しいことです。 :-D

早く英語マニュアルを書いて海外にも出さなくては!! :-x


2011年10月23日(日曜日)

sourceforge.jp

カテゴリー: - susumuhayashi @ 14時17分49秒

今日、10月23日には、sourceforge.jp の活動ランキングが週間4位, 月間9位に!!

プログラミングをしなくなったのに変だと思ったがWikiで簡易マニュアルを書いているかららしい。あまり信頼できない順位だな…


2011年10月20日(木曜日)

SMART-GS0.8作業終了

カテゴリー: - susumuhayashi @ 00時09分00秒

SMART-GS0.8の僕の担当作業分完了!

(´◇`;)疲れたー…..

おかげで(?)、sourceforge.jp 活発度ランキング月間18位!、週間では9位になった。ちなみに3年ほど前のメンバー数が3万人超だから、今はもっと多いだろう。その中で18位!

若い頃のことを考えれば大したことはないが、もう数年で還暦であることを考えると自慢したい。 ;-)老眼でのコーディングは本当に辛い。よく見えてなくて、あてずっぽうでやってたりする。若い頃に視力にもどれたらなあー。僕の場合、現在が今までで一番充実した仕事をしている時期なので、若がえりたいとかは全然思わないけれど、視力と持久力だけは回復できるものならば回復したい。それでないと折角の楽しい仕事が十分できない。この一ヶ月で、コーディングだけでなく、全く新しい講義を2つ開始、「思想」の論文を書き、系代表の仕事を沢山行い、2、3回会議を忘れてすっぽかし :hammer:、実に良く働きました。 :-)しかし、これも優秀な同僚や、特別研究員のお二人、+の謎を解いた院生の小林君などの若い優秀な人達が周りにいてくれるからだな…それになによりセンセイのおかげ。実にありがたい。南無阿弥陀仏。

などと感傷に浸っている場合ではない。次は、京都学派アーカイブを何とか年内に開設せねば。あっと、来年の開講科目の世話が… そうだ、明日は教授会… :-(


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