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情報歴史社会学入門:歴史社会学で情報社会を分析する

開講形態:後期
開講時間:水5
場所:4講

資料

  1. 2017.10.04
  2. 2017.10.11
  3. 2017.10.18
  4. 2017.10.25
  5. 2017.11.08
  6. 2017.11.15
  7. 2017.11.22
  8. 2017.11.29
  9. 2017.12.06
  10. 2017.12.13
  11. 2017.12.20
  12. 2018.01.10

2018.01.10質問票への回答

  1. 教師が感情労働に沼に落ちやすい話を聞いたことはあった。しかし、死亡者が少ない(というか、多くはない?)ことは意外だった。
    • 少ないといったか、多くないといったか、思い出せませんが、これは誤解を与えるような言い方でした。講義でも言いましたが、この講義で話したようなことを考え始めた理由のひとつは、日本のIT業界での、精神疾患や自殺者の多さの原因を知りたかったからですが、あの発言は、そのIT業界から見ると、教員は、まだマシに見える、という独り言のようなものです。
    • 教員の自殺は決して少なくありません。多いというべきです。参考:  
    • ただ、その教員の状況も、IT、特にソフトウェア業界の惨状からみれば、まだ、ましに見えるのです。たとえば、この日経の記事を見てください。
    • これによると、東京で2015年に情報通信業界で精神疾患が20名、内、未遂を含んで自殺4名があったとあります。
    • ただし、この数値は、労災認定を受けたものの数で、業界を知るものとしては、「こんな少ないわけがない、どこかの会社一社の数字ではないのか?!」といいたくなるような現実があるのです。
  2. 実際に感情労働、感情社会行為、を経験したという人がなかりの人数いました。その内から、幾つかのコメント:
      1. 最近では周りの友達も私も、揃って自身を「社畜」と言いながらブラックバイトに身を捧げていることが多いが、それは感情労働と認めた上で感情労働から抜け出せないのだなと思いました。
      2. 私もサークルの仕事が大変だけどなかなか辞められなかったので、今回の話はよく分かりました。
      3. ブラック企業、ブラックバイトといった問題は、これからの人生で自分が過労死しないために知っておくべきことだと思いました。しかし、実際に感情労働に引き込まれてしまったら、どうしたらいいでしょうか。
    • こういう風なコメント・質問が他にもありましたが、これらが代表的なものです。
    • まず、一つ僕の論点を明瞭にしておきたいこととして、感情労働、そのものは、決して悪いものではないということです。むしろ、上手くいっているときには、感情労働こそ、最高の充実感を得ることができる労働の形態であるかもしれません。講義で話したのは、そういうものが、現在の日本では、悪い方向にでているケースが多い、みなさん、気を付けましょう、ということだったのです。
    • それで1番のコメントにありますように、多くの場合、感情労働とか過労死とか、そういうことを知りながら、自分も、それに陥っているとボンヤリ考えながらも、それから抜けられない、そういうケースがほとんどだろうと思います。
    • で、3番目の質問のように、そういう絡めとるように迫ってくる、網から、どうやって逃れるかですが、それには、常に、自分がどう生きたいか、どう生きることができるか、を考え、最悪ケースを想定して日ごろから対策を考え続ける必要があります。そうしておくと、自然に逃げ出せるようになります。
    • その際に、重要な点がいくつかあります。
      • 一つ目は失敗を恐れないこと。失敗はむしろ最高の財産です。失敗しても、何とか生きていけるものだ、そういう風に割り切ることが大切です。参考  
      • 自分の命や人生までも差し出さないといけないようなことは、そうそう滅多にあるものではないので、シンドイと思ったら逃げ出すこと。また、逃げ出すことに罪悪感を持たないこと。ある意味で、これは「無責任さ」を身に着けることです。
      • これは、多くの日本人には難しいことなのですが、意識して日ごろから、そう務めていると、段々と、そういう態度を身に着けることができるようになります。
      • 我々、一人一人の能力には限りがあります。それを超えて責任を引き受けることはできません。自分の能力を超えて責任を引受けようとすると、かえって、周りに迷惑をかけてしまうことがあります。これは、僕自身が経験したことで、その後、生き方を変えました。
      • それ以後、積極的に意識的に逃げるようにしています。 また、「林は都合が悪いと逃げる」ということを意識的に周知するようにも努力しています。 そうしておくと、周りに迷惑がかかることも少なくなります。
      • There is only one way to save your life; sacrifice your reputation. Francis Picabia
  3. Cogito社について、二つコメントがありました。ひとつは、声の調子でAIがコールセンターにかけてきた顧客の感情を割り出すというのは、意外で驚いた、本当に役に立つのか疑問に思うという様な意見でした。もう一つは、次のような意見でした「テレホンオペレータのバイトをしたことがあるのですが、確かに相手の感情がわかると助かると思います。両親も自分も仕事好きなので「働きたくない」があまりぴんときてなかったのですが、このバイトの時はちょっと思いました 。僕は、この会社のCEOや広報の人と議論しただけなので、本当に役立っているのか、どうか、までは分かりません。しかし、かなりの企業で使われているようなので、それなりの効果はあるのでしょうね。
  4. 「AIブームは本物か」というタイトルがとても気になりました。 AIというのは過去でいう何に、革命として相当するのでしょうか。
    • この講演のことですね。では、是非、読んでみてください。
    • この講演の発展形ともいうべき、こちらのPolicy Discussion Paper に或る程度のことを書いていますが、AIはITと一緒になって、蒸気機関や内燃機関、電気、原子力、そういうものに対応するものです。それは有用性、危険性、の正負両面のことであって、例えば、負の面でいいますと、僕はIT(AI含む)の恐ろしさは、原子爆弾以上ではないかと思っています。
  5. 東大で物理を勉強している高校の同級生が、計算が人間の能力を超えていて、手計算では無理で、コンピュータでやるしかないと言っていた。それはもうコンピュータの学問やなぁ、というと「物理学をするコンピュータをどの様に扱うか」という別の学問が誕生したらしい、というコメントがありました。
    • かなり前から、実は、多くの研究分野や応用では、コンピュータが最も重要なものになっていて、どの様にコンピュータを使えるか、たとえば、研究のための優れたソフトを作れるか、上手に使えるかが、研究の要となっています。
    • 理学の場合、これを「計算科学」と言います。
    • シリコンバレー周辺で、少し前にはやった言い方に、Software eats everything. とか、Software eats the world. というのがあります。
    • これは、産業の競争力は、結局、ソフトウェアの作成能力、運営能力の差で決まるという意味です。
    • そして、もう、これは、例えば自動車産業でも当たり前のことになっているのです。
    • 日本の産業競争力が急激に落ちているのは、「ものづくり」などとうそぶいて、こういう現実を無視した故です。
昨年度までの資料(2011から) 編集中

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